結核ってどんな病気?

子 結核は結核菌によって起こる慢性伝染病で、一般に肺に起こる肺結核が知られています。日本では現在でも毎年約4万人の結核患者が発生しています。また、乳幼児が結核に感染すると、粟粒結核(ぞくりゅうけっかく)や結核性髄膜炎(けっかくせいずいまくえん)などになったりして、重い後遺症を残すことがあります。
乳幼児期早期に牛型結核菌を弱めたワクチン(BCG)を接種しておくと、肺結核は50%、結核性髄膜炎は80%が予防できるというデータが出ています。
※乳幼児期の可能な限りの早い時期での接種が重要です。

接種を受ける時期と間隔は?

●対象者年齢
 生後3ヶ月〜1歳未満
 (接種側の計画ができないとき、本人に特別な事情があるときは1歳未満)
 (標準接種年齢:5〜8ヶ月未満)
●回数
 1回
 接種の方法は、管針法といって管に細い針が入ったものを上腕の2ヶ所に強く押しつけて接種します。接種したところは、日陰で自然乾燥させてください。10分程度で乾きます。

※他の予防接種までは4週間以上あけてください。

BCGの副反応は?

●3〜4週後に接種部位が赤くなったり、うみが出たりするのは異常反応ではなく、BCG接種により免疫がつくられた証拠だと考えられます。包帯やバンソウコウはせずに、普通に清潔に保ってください。
【注意】ただし、1ヶ月以上続く場合には、診察を受けてください。
●副反応として、接種した側のわきの下のリンパ節がまれに腫れることがありますが、通常放置して様子をみてかまいません。
【注意】赤くなったり、痛みがあるときは、診察を受けてください。

◎ツベルクリン反応をしなくなったための注意
接種後3日目から10日目頃までに接種部位に明らかな発赤・腫脹・針痕部位の化膿など(コッホ現象という)がみられた場合には、赤ちゃんが結核に感染している可能性が高いので、すぐに診察を受けてください。

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